ZDNetのSafari 4に関する記事が酷すぎる件について

人のblog経由で,ZDNetがトンデモ記事をあげているのを見つけたので.

CNET系は今までも,tech系メディアを名乗るものなら赤面して顔が腫れてしまいそうなこんなのをたびたびpostしてたりするので,ことさらトンデモ記事なんて騒ぐほどのもんでもないんだけど,今回は自分が唯一合格点をあげられるブラウザであるSafariがあまりにも不当な待遇を受けてるので,声をあげてみるコトにする.


とりあえず元記事

何年もの間、重要なセキュリティ機能については後れを取っていたAppleだが、同社はようやく最新のSafariマルウェアブロッカー、フィッシングフィルタ、EV(Extended Validation)証明書のサポートを組み込んだ。
Safari 4のセキュリティ機能のリストの見出しの中にはマルウェア保護機能あり、このリストにはクッキーのブロック、プライベートブラウジング、暗号化、安全なダウンロード、ペアレンタルコントロールなども含まれている。
Apple catches up on Safari (browser) security
ようやく他のブラウザに追いついたSafari 4のセキュリティ

なんか,Safari 3までなんの対応もせず,Safari 4でやっと対応した書きぶりだけど....
Googleマルウェア警告事件[参考1,参考2]でSafariユーザーがどれだけ驚いたかを思い出せばすぐに誤り記事と分かる.


真実
サイトブロッキングEV SSLSafari 3から対応してる.
Extended Validation 証明書 [Wikipedia]
Webブラウザー"Safari",フィッシング詐欺対策機能を搭載 [ITpro]
Safari 3.2リリース,EV SSLに対応 [Slashdot Japan]
要は,完全な誤り記事.


元記事について
記事を書いたヒトがKaspersky Labsにいるヒトらしんだけど,ホントかな?
文面を見ての勝手な邪推なんだけど,このヒト,単にSafari 4のFeaturesを見ただけで記事を書いたんじゃないかな?
もしそうだとしたら,最新の車のカタログにパワーウィンドウという記載をみつけ"X社とうとうパワーウィンドウ搭載"と喜々としてのたまうような愚かさかと.
そもそもSafariとか使ったコトすらないんじゃないのかなとw?
ともあれ,知らずならtech系メディアを名乗るには酷い無知ぶりだし,知ってなら裏に作為的に読者を仕向けたい何かがあるんだろうなー.


情報は自分のアタマで考えないとね
別に今回みたいなコトはCNET系に限らずで,TV,ラジオ,新聞,雑誌,blog,etc,....もトンデモなコトはよくあるよくあるよくあるよくある.
記者とか専門家って肩書きでも,別に詳しくもないコトを生活のために記事にしてたりするヒトもいるんで,情報は自分のアタマで考えるのが重要.
すべての情報に対してそんな姿勢で向き合うのはとても難しいけど,少しでも鵜呑みにしないように心がける.
....と,改めて自分に言い聞かせる.


まとめ

ないモノゴトをあるように見せようとする作為は危険.
ないモノゴトがあるように見えてしまう無知は危険.
ないモノゴトをあるように見ようとしてしまう怠惰も危険.

自戒の意も込めて.